国営ひたち海浜公園の太平洋沖は、寒流と暖流のぶつかる場所であることから、南方系と北方系の多くの固有動植物が生息し、貴重な生態系が形成されています。当公園の自然環境の中には、絶滅や準絶滅が危惧される動植物も生息しています。




砂丘エリアってどんな場所?
砂丘の地形は、久慈川から流出した砂が漂砂となり海岸に堆積し、その砂が北東風により押し上げられることにより形成されます。
近年は近隣の開発等により、砂の共有が減少し、砂丘の景観や海浜植生等に大きな影響が出ています。

砂丘エリアで見られる植物
スカシユリ

- ユリ科ユリ属
- 開花時期:7月上旬から下旬
海岸の砂地などに生える多年草。弁の下方が細くなり、隙間ができて透けて見えることが名前の由来。
ハナハタザオ

- アブラナ科ハナハタザオ属
- 環境省 絶滅危惧I類
- 茨城県 絶滅危惧I類
- 開花時期:6月上から7月
海岸の砂地などに生える越年草で、高さ15センチメートルから50センチメートルの茎に直径1センチメートルほどの紅紫色の花を咲かせる。
カワラサイコ

- バラ科キジムシロ属
- 茨城県 準絶滅危惧種
- 開花時期:6月から8月
河川敷や海岸部の砂地などに生える多年草で、高さ30センチメートルから70センチメートルの茎に直径1センチメートルほどの黄色い花を次々と咲かせる。



沢田湧水地ってどんな場所?
みはらしの丘の北側に位置する「沢田湧水地」。この一帯は地下に厚い砂の層(砂・砂礫層)が存在しており、その下は水を通しにくい層(砂質泥岩)になっています。このような特殊な地層のため、雨が降ることにより地中にしみ込んだ雨水が湧き出し、湧水地となっています。この場所には、オゼイトトンボやホトケドジョウなど多様な動植物が生息する貴重な環境が形成されています。

沢田湧水地で見られる動植物
ゲンジボタル

- ホタル科
- 茨城県 準絶滅危惧
- 出現期:6月から7月
生涯の大部分を水中で生活する。胸が赤く、真ん中に十字のような黒い紋がある。
アカハライモリ

- イモリ科
- 環境省 準絶滅危惧
- 茨城県 準絶滅危惧
- 出現期:通年
世界中で日本にしか分布していない固有種。黒い背中と真っ赤なまだら模様のおなかが特徴。
ホトケドジョウ

- ドジョウ科
-
環境省 絶滅危惧I類
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茨城県 絶滅危惧II類
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出現期:通年
水温が低く、流れの穏やかな河川や湿地、水田等に生息。茶色っぽい体に黒い斑点と8本のひげが特徴。
キイトトンボ

- イトトンボ科
- 茨城県 準絶滅危惧
- 出現期:5月から7月
細く小さなトンボで、お腹と顔のレモン色が鮮やか。黄色がオスで、黄褐色から緑色がメス。
オゼイトトンボ

- イトトンボ科エゾイトトンボ属
- 茨城県 準絶滅危惧種
- 出現期:5月から7月
- 生息地:沢田湧水地
湿原的な池沼や湧水がでるような小川などに生息。体長は3.3センチメートルから3.8センチメートルで、鮮やかな水色がオス、褐色がかっているのがメス。



ひたちなか自然の森ってどんな場所?
既存の植生を最大限に活かして整備した、アカマツとクロマツの樹林を主体とした「里山」です。アカマツとクロマツの樹林を主体とした里山の林床には、さまざまな種類のコケ類や地衣類が自生し、観察池には、カワセミや水鳥が訪れるなど、たくさんの生物を身近に観察することができます。
また、ここには、環境省レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されているオオウメガサソウが自生しています。植物の保護のため、樹林の一部を植物保護区として立入を禁止していますが、オオウメガサソウの開花期に合わせて、期間限定の観察会を行っています。樹林の中を散策しながら、森林浴を楽しんでみませんか。
オオウメガサソウってどんな植物?
オオウメガサソウ

- ツツジ科ウメガサソウ属
- 草状小低木(常緑)
- 環境省 準絶滅危惧
- 茨城県 絶滅危惧I類
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開花時期:6月上旬から6月中旬
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場所:ひたちなか自然の森
アカマツの林床で、高さ10センチメートルほどの茎の先に直径1センチメートルの淡いピンクの花を咲かせる。






オオウメガサソウガイドツアー